花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

2014年3月29日(土) 手話あいらんど手話教室発表会

先日の3月29日(土)に、
手話あいらんど手話教室の発表会が行われた

オレ、ステップアップクラスの火曜日クラス、土曜日昼クラス、土曜日夕方クラス。
そして金曜日のコミュニケーションクラスを担当している。

まず最初に、ステップアップ火曜日昼と土曜日昼の合同クラス。
テーマは、世代別相違。
マンゴー(10~20代)、キウイ(30~40代) 、バナナ(50~60代)を
世代別に分け相違比較をした。
当時流行っていた漫画やテレビドラマなど、
歳が近ければわかりあえるし、年代が違えば
『なにそれ???』な『ジェネレーション天国』というバラエティー番組
をヒントに、オレ、生徒さんにアイディアを出したよ。
それ面白そうだね、いいねと決定した。
手話も世代や歴史、背景、環境などで違いがあるから、みんなにもいい勉強だ。
手話だけじゃなく、歴史や文化、考え方、表現の違いはとても大事なことだよ。

生徒さんが相談し話し合い、オレがサポートした。
例えば 『神様』や、『気に入る』は、世代による手話表現の違いがあるし、
他に運転免許取得に苦労した歴史や背景など。
オレもそうだけど、若い人は何の苦労もなく当たり前に免許取得できるようになった。
その時代背景による感覚の違いを考えたよ。

また恋愛や結婚するなら、
健聴、ろう、難聴のどれがいい?なんて話題がろうではよくある。
健聴では、ろうがいい?健聴がいい?
なんて、そんな話題は出ないよな。
年代や環境、歴史の背景による感覚の違いなど、
生徒から見ると難しいテーマだったと思う。

ここの課題は、決まった単語だけを表現してたように見えること。
言うセリフを忘れても、
相手の状況にあわせ忘れても臨機応変に答えることが大切なんだ。
相手の言ったことを聞かず、
自分の決まったセリフを一方的に言うのではなく、
きちんと読み取りそれに合った会話をしてほしい。
ブログでも話したけど、探究力が大切だよ。
ろうの生活ってどんなだろうと想像すれば、
もっといい表現ができると思うよ。

これまでの発表会ではなかったテーマで、初の試みだったよな。
できるのかできないかじゃなく挑戦してみる。
失敗とか成功とか関係なくやる。
それが発表会という勉強の場なんだよ。
成功か失敗なのか分からなくても、
この経験を今後もっといかす何かを、ここで学んでほしい。

次は土曜日夕方クラス。
テーマは、表現方法の違いについてだ。
まず、身振りでお客さんにそれが何かを想像し当ててもらう。
タイトルを公表した後、次は日本語対応手話で表現し、
最後はろう者的手話表現をし、どれが伝わりやすいか等の勉強だ。
タイトルは3つあり、
①スキージャンプ②ダイエット③プロポーズについて。
その中でも、ろう的手話表現はかなり難しい。
単語の覚えたものを表現するのではなくて、
見たままを表す表現力が必要とされる。
発表会直前まで頑張って工夫し、みんな一生懸命やってたよ。
みんな初めて会ったときよりもレベルアップした。
この先もっと磨いて上達してほしい。
みんなに伝わる力を磨くことが、ここの課題だよ。

最後は、金曜日コミュニケーションクラス。
テーマは浦島太郎。
生徒さん二人が発表会に初めての参加だったので、
すごく緊張したみたいだったな。
最近の発表会の傾向は、創作のテーマが多かったから、
昔話は久しぶりだった。
発表会までの時間が短かったということと、
初めてでまだわからないことが多いという理由から
『浦島太郎』なら…ということで決まったよ。

ここの課題もコミュニケーションだな。
セリフにこだわりすぎて、相手を見ていないのではなく、
言葉のキャッチボールが大切だよ。

それから、竜宮城の世界観をもっとつくりだしてほしい。
浦島太郎と、乙姫
は1対1ではないよな。
竜宮城では鯛や平目や侍女たちが舞い踊り、
とても盛り上ってる様子なはずだよ。
目の動きや表情で、遠近感や空間を表現してほしい。
ここでの世界は目の前の狭い空間ではなく、視野を広く使い、
盛り上ってる竜宮城の様子や空間を伝えること。
これは重要なことで、発表会だけのことではなく、
常に必要な表現力だよ。
そして相手の言葉を聞き、受け止め、臨機応変
それに答える会話のキャッチボールが大事なんだよ。

今回の発表会のテーマはみんな難しかったかな?
みんなどうだった?満足したいいものができたかな?
今回の課題について改めて考え、次のステップにつなげていってほしい。

来てくださったお客さんありがとう。
スタッフのみなさん、そして入門、初級、
コミュニケーション、ステップアップ、
パフォーマンスクラスのみなさん、本当にお疲れさん。

今後、手話が浸透、普及していくよう、みんなに発信していってほしいよ。
健聴とろうとの架け橋になって、一人一人が発信してほしい。
ご協力よろしく!

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