花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー手話教室 ステップクラスの授業 #4 (2014.4~6月期)

5月1日、よみうりカルチャー川崎 手話教室
ステップアップクラス(4~6月期)の授業、第4回目を開催した。

【『増える』の表現について】
ふえる=量、数、かさが増すこと。

『増える』を使った文章を、生徒さんに考えてもらった。
①新道路と聞き、交通が増えた。
②仕事量が増えた。

この2つのポイントは同じ。
単語と単語をつなげるだけの文章では、相手に意味が通じにくいよ。

これだけを見ると、新しい道路+聞くって何?ってことになる。
車、交通、増える…!?何?どうして?

仕事、増える?何の…!?なんで?
と、いうことにもなる。

どうやったら、相手にきちんと通じるのかを考える。
たとえば、①の場合には
『遠回りだった道路のかわりに新しい道路が建設された。
その道路がすごく良くて便利だというので、
だんだんとその道路を利用する車が増えていった』
という状況と結果を表現することで、相手が理解しやすい文章になるんだ。

②も同じく『仕事』『増える』それだけじゃ、意味がよくわからないよ。

例えば、
『(自分の職場)ホテルが、テレビに取り上げられたので、
予約殺到して電話の応対やお客の対応に追われるようになった』
など、どのように仕事が増え大変なのかという状況をCLで表現した方がいい。

『増える』を工夫し、どう表すかがポイントだよ。
『増える』を⇒『たくさん』や『積み重なる』『量が増える』という単語のみで表すのではなく、
CLを使い、原因、目的、状況そして結果を含めて表現すると、伝わりやすい。
単語だけにこだわるのではなく、表現を工夫してな。

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後半は、ろう者的手話表現について。

『ポ』⇒(得意に似た表現)
どうやって?どうして?なんでわかる?
『ピ』⇒うまくいかない、思考が止まる、リズムが狂う
『パー』⇒間に合わない
『パパパ』⇒ムリムリムリ
『オーバー』⇒オーバー、予想を越えてる
『オーバーオーバーオーバー』⇒超ヤバイ
…など、使い方によって様々な意味をもつ。

1つの意味だけを覚えておくのではなく、
手の動き、口型、音、表情によって色々な意味に変化することを頭にいれておいてな。

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また来週、会おうな、お疲れさん。





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