花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #4 (2014.7~9月期)

7月24日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(7~9月期)第4回目の授業を開催した。

このステップアップクラス、かなりレベルが高くなったよ。
レベルアップしたからこそ、基礎の勉強をしっかりすることが、大切なんだ。

テーマ【身ぶり表現・読み取り】

手話を封印して、身ぶりで表現。答えがわかったら、
仮名・カタカナ・漢字をしっかりと区別し、空書で回答。

【こたつ/OL/脂肪/ダブルベッド/倒産/窃盗事件/テレビドラマ/マナー】

【OL】というお題について、身振りで表現するのは難しく、
表現も読み取りもかなり苦戦していたよ。

そこでオレ、表現指導をした。

制服、ピンク、タイトスカート、パソコンで仕事、
同僚と楽しく談笑しながらランチタイムなどの状況を表現したら、
なるほど~、OL!!って理解してくれた。

『仕事/時間/17時/まで』
という表現だけしても、手話をしらない人には、通じないよな。

身振りだけで、相手に通じさせるには、単語にこだわらず、
その状況やイメージの工夫が、大切なんだよ。

【マナー】の表現も同じで、
食べこぼしの状況だけを何度も繰り返しても、伝わらないよ。
ヒントは1つだけじゃなく、2、3つとわかるために次々と表現してみよう。

例えば、携帯使用禁止場所だったり、
歩きタバコタバコのポイ捨て、携帯灰皿で吸ったタバコを持ち帰るとか…
そういうヒントを何個か出してみて、
そして、食べ方の汚い人の状況を表現すれば、
それらをまとめて【マナー】と伝わる。

身振りのポイントは、
だらだらと説明が長すぎると何を指してるか、わからない。
一番伝えたいことを指差し、そして端的、シンプルに、
イメージをまとめて表現すると伝わりやすいよ。

『窃盗事件』という4文字の場合、
窃盗がわかっても、その下の事件がわからない場合がある。
その時に、おしい!近い!と言うだけでは、答えを導けないよ。

窃盗○○←この2文字を引き出すためには、
他のヒントを、どんどん出してあげる必要があるんだ。
そうすることで、○○の部分が見えてくる。

窃盗の手話表現をする時に、注意してほしいことがある。
『家/盗む』と、自分の方に盗みを表現すると、
自分が盗んだという意味になるから注意してな。
自分が窃盗被害に遭った場合は、『家/盗まれる』と、
自分と逆方向に盗むを表現をすること。

【盗んだ⇔盗まれた】では、
全然意味が違うから、注意してほしい。

生徒さんたち、テーマを出すと瞬時に表現できるところが、本当に上達したな。

基礎もしっかりと学び、表現方法を工夫して、