花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #10 (2014.7~9月期)

9月11日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(7~9月期)第10回目の授業を開催した。


テーマ【人生で嬉しかったことは何?】

真剣に考えずに、ふと思い出したようなことでOK。

まずオレから、他で受講されてる生徒さんの話をしたよ。

生徒さん、競馬に初めて行って、馬券を好きな数字で1万円購入したら、
100万円が当たったんだって!!
最初に大勝ちすると、そのあと競馬にハマり、
大金をつぎ込み借金苦なんて話がよくあるけど…
どお、競馬ハマりそう?って聞いたら、
ビギナーズラックでまぐれなだけ。
ハマるのが怖いから1回で止めるって、それ賢明だな。

じゃ、次は生徒さん。何でもいいから嬉しかったことってなに?

孫が生まれて嬉しかった。
介護試験に合格したのが嬉しかった。
大変な出産だったけど、子供が生まれてきてくれて感動した。
手話が通じて嬉しかった。
娘が手話スピーチで神奈川代表に選ばれて嬉しかった。

などなど、たくさんのみんなの嬉しい話を聞かせてもらった。

本当にみんな、手話レベルアップしたな。
指さしを忘れることがあるけど、
指さしや位置は、会話の中でとても重要だから身につけてな。

これから、もっともっとスムーズな手話でのコミュニケーションを目指していこうな。


テーマ【動作】

比べる、削る、交代する、行動する、越える、声をかける、ご機嫌を取る…

『比べる』は、位置が大切だよ。
例えば、赤い車と青い車、どちらがすき?という時、
『赤い車』『青い車』『どちら』を、同じ位置で表現するよりも、例えば
『赤い車』を右側に表現し、
青い車』を左側に表現し、
『どちら』を右(赤)vs左(青)を、車を表した位置で表現すると、
よりわかりやすく、伝わる表現となる。

比べるものは、2つだけとは限らず、3つでも、4つでも…5、6、7
…と、位置をハッキリ表現することで、いくつでも様々なものを比べることができる。

そして、動きの強弱によ
って、差までを表現できる。
つまり、同じくらい好きなのか、雲泥の差で好きなのか、
好きレベルを自由自在に表現できるよ。

『削る』は、何を削るかによって表現が変わるよ。
歯を削るのと、鉛筆を削るでは表現が違う。
何を削るかで、表現を工夫する必要がある。

例えば、『睡眠時間を削って、勉強した。』という表現。
ここでの『削る』は、鉛筆を『削る』の表現では合わないよな。

この場合は、『徹夜して、懸命に勉強した』と表現した方がいい。
日本語では『削る』でも、手話では『削る』という表現は、いらない。
日本語にとらわれないこと。
意味のあった手話表現をしよう。

『行動(活動)する』
私、手話活動しています。なんていうことを、よく聞くけど、
これをそのまま、日本語対応的に単語を当てはめるのではなく、
『行動する』を、通う/行くなどで、表現した方が見てわかりやすい。
手話活動する⇒(意味)手話関係のいろいろな所に参加、行って(通って)ます。
日本語にとらわれず、このように意味から表現した方が、伝わる手話だよ。

『機嫌を取る』も、機嫌/取るでは、なんのことかわからないよな。
例えば、昇進したいから、上司をおだて、ニコニコいい顔をし、部下には態度が悪い。
こんな表現をすると、ご機嫌を取るというのが伝わってくる。

大事なことは、日本語を単語のまま変換しようとするのではなく、
意味を考えて工夫し、意味をとらえた手話表現をすること。


また会おうな、お疲れさん。


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