花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #2 (2014.10~12月期)

10月16日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(10~12月期)第2回目の授業を開催した。


テーマ【座席について】

席で、好きな場所ってどこ?

例えばお店などで、
入口があって、店の奥にトイレがあり、壁際の席とその向かいの席。
そういう位置、向き、場所などについて、わかりやすくCLで説明する勉強。

ほとんどの生徒さんが、トイレは臭いから(笑)、入口側の壁際席が良いって。

友達と一緒の時はどうする?と質問すると、
友達に奥の席をゆずり、自分は向かいの席に座るっていう意見が多かったな。

そういう場合の表現方法を工夫してみよう。
友達が座る向きや、自分の位置や方向に注意して、
向き合う席の表現を工夫することが大事だよ。

じゃあ、一緒にいるのが、年下の場合は?って質問すると、
それもやっぱり壁際を譲るんだって。
みんな、年齢に関わらず席を譲ってあげるんだね。

1対1の座り方だけではなくて、
位置や場所、方向などの表現は、コミュニケーションでとても重要だよ。

友達や後輩、会社の上司、同僚といるときは、どこに座る?
その状況のイメージ通りそのままに、CL表現をすることが大切だ。

タクシーに乗る時は、どこに座る?
ドアに近いから、助手席の後ろに座るっていう人が多かったな。

でも、一番偉い人は、運転席の後ろなんだよね。
なんでそこが上座かは、わからないよな。
ドアと遠いから、わざわざ奥までつめなきゃいけないし、逆に大変だよな(笑)

助手席は、部下が座る下座なんだよ。
へぇー知らなかった、初めて知りました、なんていう生徒さんもいた。

みんなでフリートークをしながら、改めて自分の好き嫌い、
気持ちや情報、発見、気付くことができる、それもとても大切なことだよな。

映画館でのシートはどこがいい?
2階席だと遠くて見えないとか、前の席だとスクリーンが近すぎて見にくい。
映画館は、遠くもなく近くもなく、真ん中あたりがいいよな。

野球やサッカーなどのスタジアムの席を表現してみる。
例えば、野球場のスタンドからの見え方にも、注意して工夫してみよう。

ピッチャーの後ろ姿が見えて、選手が遠い外野席なのか、
ピッチャーの顔が見える位置で選手が近くに見えるネット裏席なのか、
方向、位置などそれぞれに合ったCL表現が重要だよ。

ダンスや歌、演劇などは、ステージに近い方がよりいいし、
映画館なら少し離れた位置がいい。
コミュニケーションには、そういう細かな表現が欠かせないから、
そういう時、CLが大切なんだよ。

例えば、スクリーンが近い前列席の説明をする時は、
手の表現だけじゃなくて、スクリーンを見上げることで、
より近さを強調することも重要だよ。

CL表現ももちろんのことだけど、目線や表情なども磨いて、
表現力をアップさせ手話の幅を広げてな。

また会おうな、お疲れさん。


イメージ 1




イメージ 3

イメージ 2