花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #10 (2014.10~12月期)

12月11日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(10〜12月期)第10回目の授業を開催した。


テーマ【貯金】

貯金についてフリートーク

貯金という1動作だけで、
手話ではその金額が少しなのか、
たくさんなのかを表すことが出来る。

日本語の『たくさん』や『少し』という単語を使わず、
貯金が貯まっている量のイメージを、
そのまま表現できるのが手話の特徴。

金額に対するイメージも、人それぞれだよな。

左掌から右拳を少し浮かせたくらいの貯金の表現の場合、
いくらくらいをイメージする?
5千円?1万円?10万円くらい?
ひとりひとりの金銭感覚が違うから、個人差はいろいろだよな。

今までで、趣味に費やした高い買い物って何?
旅行、高級料理、結婚費用など。
その中でも驚いだのが、成人式の着物100万円だって!
高くて、驚いたよ。

高校生の時の最高貯金額っていくら?
2万円、3万円…え?30万円?

へぇー。高校生の時なんて、
もらったらすぐ使っちゃうから貯金なんてなかなか出来ないのに…
かなり貯めたよね。
日本人は外国人に比べて、貯蓄する人が、多いらしいな。
外国人は、パーッと使っちゃうらしいけど、
日本人は性格的に貯金が好きみたいだな。


テーマ【イメージしりとり】

前回と同じイメージや想像で、つなげていくしりとりだ。

そこで、気になる表現があった。
『一緒』という手話について考えてみよう。

左人差し指と、右人差し指をくっつけて、
前に出す表現→【一緒に行く】の場合、
誰と誰が一緒なのかという事も、考えること。

例えば、男同士で一緒に行くという場合、
左と右の人差し指をピッタリと寄せ合うと、
くっつき過ぎてホモみたいに見えるよ(笑)

そういう場合は、少し離した方がいい。
恋人の場合は、ピッタリ寄り添う感じで良い。

喧嘩した状態の時は、
顔の向き(=指先の向き)にも注意し、
左と右の人差し指の間隔を離した表現をする。
喧嘩してる状態なのに、指が寄り添っていたら、
イメージが違うよな。

友達、男同士、カップルなど、
一緒に行くのが誰か、ということや、細かな表現に注意すること。

一緒という単語それだけを、そのまま覚えるのではなく、
前後の流れ、誰と誰がという詳細にも注意してほしい。

【一緒に行く】という表現の中にも、意味がいろいろ含まれてるんだよな。

例えば、お化け屋敷を一緒に行くという場合、
並んで寄り添うように入ったのか、
前の人にくっついて後ろからついて行ったのか、
お互いが助け合いながら進んだのか、
後ろの人が前の人を押してあげながら進んだのか…

単純にただ【一緒に行く】ではなく、
その状況を表す様々な表現ができるんだよ。
つまり、大切なのは単語にこだわらずイメージ通り表現すること。

その状況をわかり易く、
いかにリアルに再現できるかで、相手への伝わり方が違うよ。
単語にこだわらず、細かな表現を磨いてな。


また会おう、お疲れさん。


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