花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #10 (2015.1~3月期)

3月12日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(1〜3月期)第10回目の授業を開催した。


テーマ【反対語】

簡単⇔難しい、柔らかい⇔かたい、高い⇔低い、優しい⇔厳しい、
強い⇔弱い、せまい⇔広い、不満⇔満足、真面目⇔不真面目、
長い⇔短い、遠い⇔近い、最高⇔最低…など、反対語はいろいろあるよな。

その単語だけを覚えるのじゃなく、流れと関連性も大切だ。

例えば、「簡単」という単語にもいろいろな日本語の意味があるよね。

太るのは簡単/問題が簡単/使い方が簡単
など「簡単」には、いろいろな使い方がある。

昔のパソコンは、操作が難しく大変だったのに比べ、
最新のパソコンは、操作が本当に「簡単」になったよね。

この場合は、「簡単/スムーズ」というイメージだ。

他にも、
日本語の「食べると簡単に太る」は、
「(沢山)食べる/太る/~しやすい」と表現することができる。

簡単という単語を使わなくても、
(沢山)食べる/太る←(((         )))→
だんだん太る様子から、イメージ表現できる。

逆に、「食べないと簡単に痩せる」も、食べる/拒否/痩せる*1
と、イメージ動作で表現できる。

 *2/軽い┗(´ー`)┛
や、
食べる/ ←((( 太る )))→/重い(L´Д`)L
など、
簡単⇔難しい、太る⇔痩せる、重い⇔軽いという単語単位で覚えるのではなく、
動作とイメージとで関連づけて覚えることが、重要だよ。

軽い⇔重いは、重さのことだけじゃなくて、
「口が軽い」「口が重い」なんていう時にも使うよな。

その場合は、口/軽い↑、口/重い↓
じゃなくて、
口軽い→ペラペラ喋る、おしゃべりと表現し、
口重い→黙る、無言
と表現する方が、意味をとらえた手話表現だ。

日本語と手話は、まったくの別物だから、
日本語から翻訳しようとすると混乱するよ。

日本語単語に合った手話表現を選ぶのではなく、
意味にそくした表現をすること。

イメージ表現を工夫してみてな。
そうすると、自然な手話表現ができるよ。


また会おうな、お疲れさん。


イメージ 1




イメージ 3

イメージ 2


*1:→((( )))←

*2:→(((痩せる)))←