花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

マナマナ横浜手話教室ステップアップ水曜日クラスの授業 #3 (2015.3~5月期)

4月1日、マナマナ横浜(産経学園)
手話教室ステップアップクラス第3回目を開催した。


テーマ【大人と子供の気持ちのズレについて】

親と子供、学校の先生と生徒、大人と子供は、
気持ちが通じあっているか…というテーマでトーク

手話表現のポイントとしては、
位置関係や、大人の目線、子供の目線に注意すること。

大人が子供に向けて話しているときは目線は下向き、
子供が大人に話すときは目線を上げるなど。

親と子だけじゃなくて、教師、生徒などの表現位置を含め、
自然なコミュニケーション表現を学ぶ。

親は、子供の気持ちがなんでもわかるなんていうのは、
思いこみだよ。
学校の先生もそう。

親と先生は、子供の気持ちを、 理解しているかのように、話すけど、
本人から見たら、なにもわかってない…って感じる子供だっている。

もちろん、中には理解し合っている家族だっているだろうし、
それぞれだと思うけど、
親子だから全て理解できる、ということではないと思うよ。

オレ、ろうの友達と集まると、
両親ろうのデフファミリーなんだと言うと、
必ず『幸せだね』って言われる。

オレは、そうは思ってないから
『なんで?』って聞くと、
両親も手話が話せるなら、コミュニケーションの苦労がないでしょって。

両親が聴者で、自分だけがろうだと、会話やコミュニケーションが大変。
お互いろう同士なら、会話で苦労しないし、コミュニケーションが楽だよねって。

うーん…まぁ、その意味わかるけど…、
うちの場合は、ちょっと別なんだ。

オレの両親の考え方は、普通とはちょっと違ってて、
手話はダメで、口話尊重だったんだよ。

それはさ、オレの将来の事を考えてくれてのことで、
オレにとって手話より、口話が大切だと両親は考えたんだ。

両親はろうなのにだよ。
だから、周りの誰かに手話じゃダメ、口話が大事だと助言されたんだと思う。
オレ、それによって、苦しくて悩んだ経験がある。

つまり、親子だからって考え方が一致するとは限らない。
子供の気持ちを一番に理解しているのは親だからと、
それを押し付けたりするのは違うと思ってるんだ。
そんな、過去の経験など話したよ。

ろう、聴者、大人、子供だけに限らず、
人それぞれの性格、考え方、表現、言い方などによって、
コミュニケーションのズレは起こる。

それぞれの相手によってその気持ちを考え心をつかむと
コミュニケーションがよりスムーズにいくよね。

本当に難しいテーマだよね。
CL表現、位置、ロールシフトという手話の勉強だけじゃなく、
相手の気持ちを考える、
人との対応やコミュニケーションについてをテーマに、トークしたよ。


また会おうな、お疲れさん。


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