花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

手話レッスン #26

最近のレッスンの大事なポイント
空書の表現と読み取りについて。

授業の中で生徒さんが空書を表現し、それを読み取るというレッスンをした。

空書は正しく描き、しっかりと形を読み取る事が大切だよ。

生徒さんがチューリップの図形を空書し、
他の生徒さんが読み取り、その図形(チューリップ)を描き答えた。
答えはチューリップが、正解。

え?でも本当に?
答えの絵のように空書できてたと思う(笑)?

オレには、チューリップの線は、離れて見えたよ。

つまり空書した線の始点と終点が離れていたんだよな。
そういう細かなところまで見ずに、
読み取り手はチューリップの絵を頭の中で修正し、
図形を完成させてしまった。

書いた方は、
きちんと空書出来ていると思っていても、実際には線と線に隙間が出来てたり、
線が曲がっていたり線が重なっていたりと、きちんと空書できてないことが多いんだ。

相手が正しく描けてないのに、
図形をこちらで修正し正しく答えてしまうのではなく、
間違っていたら間違ったままに答えを描くというのも勉強なんだ。

実際はこんなふうに空書していたのかと本人も気づく。

空書と手話は、とても関係があるんだよ。
例えば手話で「早く歩く」を表現した場合、次の人はその速度そのままに表現し、
そのまた次の人も、最初と同じ速度で表現しなくてはならない。

つまり、最初の人が表現した歩くの速度より、
早かったり遅かったりするだけで、その最初の手話の意味が変わってしまうんだよ。

だから途中で読み取り手が勝手に修正したりしてはダメなんだよな

伝言ゲームのように、
手話の動きを正しくそのままに読み取ることが大切なことなんだ。

空書はなんとなく形が伝わればよいというものではなく、
相手に正確に伝えるというトレーニングになる。

つまり読み取りだけでなく、表現の仕方もすごく大事だってことだ。

双方で気づくことができるから、お互いレベルアップできる。
空書は、手話力のアップにもつながるんだよ。


空間に描かれた文字の残像をしっかりと目に焼き付け、
手話に結びつくトレーニングをしていこうな。


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