手話レッスン #27 - 花井盛彦の日記

最近のレッスンの大事なポイントについて。

レッスンの中で、位置と空間の使い方が重要だと説明をしたら、
それを「うん、わかった！」と少し勘違いしてしまった生徒さんがいた。

家を手で表現したら、

その中に夫婦の位置をおき、そのままの位置で料理をつくる。
それじゃ、あきらかにすごく狭いよ。

位置や空間は重要だよ。
でもそれは、家の位置の中で全てを表現するって、ことじゃないんだよ。

手話表現は、場面の切り替えが重要なんた。

ドラマや映画の撮影なんかでもそうでしょ？

まず最初に、家が映し出されたら、次は母親の映像、
更に手元がアップになり料理してる場面に切り替わり、

子供たちの様子など、アングルを切り替えて撮影してるよね。

そんなイメージを頭に描いて、それを手にのせてほしい。

同じ角度や場面のままで全てを表現してしまうのではなくて、
場面場面で、切り替えて表現することが大切なんだ。

そういう意味で位置や空間は重要なんだよ。

その方が手話表現の幅が広がるし、
それをふまえながら位置や空間の表現力を磨いていこうな。