花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

盛彦コラム #36 国会での大きな一歩

10月も後半になり、朝夕はかなり冷え込んで、ずいぶん秋らしくなってきたよな。

今回、手話での大きな1歩を踏み出した生徒さんを紹介するよ。

先日の10月13日参議院予算委員会で、
薬師寺道代参議院議員が手話付き質疑をしたのは、知ってるかな?

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テーマは、「デフリンピックと、スペシャルオリンピックス」についてだった。
2016年リオオリンピック・パラリンピックの銀座での凱旋パレードに世間が注目し、
盛り上がった時期にぶつけてきたテーマとして、
デフリンピックスペシャパラリンピックス」を取り上げた。

テーマとしてとりあげたけど、

デフリンピックの招致云々・・・が真の目標ではなく、
本当に彼女が伝えたかったことは、

障害者の雇用や認定、障害者に対する差別偏見の解消、
そして政府に我々当事者の声が未だ届いてないこと、

それこそが彼女の国会への訴えだったはずだ。


また、今回、国会で手話付き質疑をすることによって、
国会放送に字幕が付いてないことへのアピールにもなるといい。

安倍総理も、薬師寺さんの手話質疑に対し、
手話で「嬉しい」と表現したのには、本当に驚いたよな(笑)

国会答弁において、
皆が日本手話を理解してもらえるように、手話表現など工夫していかないとな。

日本語と日本手話は文法も違う別物だから、
声で質疑しながら、
完璧なる日本手話を表現することは実際には困難(不可能)なことなんだけど、

手話付きで国会質疑を行うことへの大きな意味について、
彼女の強い意思と熱意を感じたし、

薬師寺さんは、
国会での手話付き質疑のために、多忙にもかかわらず時間を作って一生懸命学んでくれた。

国会当日までの時間がほとんどない状況。

彼女なりにできる限りの中で、一生懸命学んだ手話に対し、
堂々とした手話表現だったとおもうよ。

まずは1歩。

1歩づつ進んでいけばいいよ。

議員さんが国会で、
手話で意見表明してくれたことには本当に大きな意味があり、
素晴らしいことだよな。

そして、手話がもっと世の中に広がってほしいな。

特に日本手話だ。
日本語との違いをわかってくれる人たちが増えてくれたら本当に嬉しい。

オレも頑張るよ。

これからもできる限りの指導協力をしていきたいと思ってる。 

薬師寺さんには、手話をこれからもっと勉強ししっかりと習得して欲しいと願うし、

そして、彼女の本気の熱意と世の中をよりよく変えていこうという情熱に、
国民の一人として大いに期待してるよ。

これからも頑張ってほしい。

お疲れさん。


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