花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

世界の正月

今日は「世界の正月」について話したいと思う。


正月ってどこの国でもこんな感じかな?
まあ、それも気になるだろうけど…そもそも全世界的に新年が1月1日とは限らない。
1月1日はどこでも1月1日?
ああ、そうなんだけど、オレたちが使ってる暦は「グレゴリオ暦」なんだ聞いたことないよね。
太陽暦」っていえばわかる?学校とかで学んだことあるよね。
太陽さんのカレンダーだよね。


ところでお隣の中国なんかは「太陰太陽暦」といって月の運行を基準にした暦で
新年を祝うよ

中国では太陰太陽暦の1月1日が新年(春節)で
グレゴリオ暦での1月後半~2月中旬頃がお正月になります。

だから、中国のお正月はだいたい日本の2月頃だよ。
この春節には爆竹を鳴らしたり、獅子舞が舞ったりと大騒ぎだよ。
獅子舞って日本と同じ?
そうだよ、もともと中国から渡ってきた風習だから。
でも、日本のお正月とは違うところもあるよ。
中国では、大みそかに「年越しそば」じゃなくて…「ギョーザ」を食べるんだよ。
ギョーザは「財を成す」といって、中国では縁起がいいらしい。
なんでも清の時代のお金と形が似ているらしい。
だから、大みそかには家族そろって水餃子を食べるそうだ。



さて、1月1日以外で新年を祝うといえばイスラムの国々もそうなんだ。
イスラム暦」は、一年が354日だから…新年がグレゴリオ暦の1月1日になるとは限らない。

イスラム暦は一年が354日。この暦での1月1日を新年として祝います。
ちなみに2008年はイスラム新年が2回来ました。

といっても、
イスラム教の国々では断食(ラマダン)明けの「ハリラヤ」というお祭りの方が盛大に祝われるそうだ。
いわゆる「イスラム正月」ともいわれているのは、こっちのほうなんだ。



さて、イスラム教、仏像とくればヒンドゥー教も気になる。
インドも1月1日よりは10月か11月に行われる。
「ディワリ」っていうヒンドゥー教のお祭りのほうが盛り上がるよ。

毎年10月下旬から11月上旬のカールティック月(ヒンドゥー暦における7番目の月)
新月の夜から2日間にわたってディワリが行われます。

インドの場合は新年も新年で祝うらしくて、なんでも「正月が年4回ある国」といわれてるらしい。
4回もあるか、得した気分だよね。でも…それぞれの人が、
それぞれの暦でお祝いしちゃうらしい。
インド暦の新年もちゃんとお祝いするし、それも他方によって日がバラバラ…
楽しそうだけどいっぱいあって大変そうだね…
でも、インドの人は気にしない。それがインド流だから。


そして、反対にゆっくりしてそうにないアメリカの新年は…
タイムズスクエアでのカウントダウンが有名だ。
説明するまでもなく日本と同じ日程だ。
ちなみにカウントダウンの時に舞う紙吹雪の量でその年の景色が占えるなんて言われてる。
年越しは派手に盛り上がるアメリカの皆さんだけど、
年が明けるとアラ不思議家の中に引きこもってしまいます。
どうしてだと思う?
テレビを見るためだよ。
アメリカならではの番組だ。
アメリカでは1月1日がフットボールの日だ。
朝から夜までテレビはフットボールで賑わう。
特に大学対抗の大会は見逃げせないそうだ。
ソファーに寝そべってゆっくりフットボールの試合を見るのがアメリカ的新年の過ごし方なのだ。
アメリカのフットボールなだけに大人気だね。


ヨーロッパはどんな感じ?
やっぱり正月よりクリスマスのほうが盛り上がるんだよね。
といっても、年越しのドンチャン騒ぎはどの国でもやってるみたいだ。
メキシコやスペインでも大みそかの夜はオールナイト花火も上げてドンパチ騒ぐよ。
ちなみにスペインの国では、
みそかの鐘が鳴る間に12粒のブドウを食べると願いがかなうって話みたいだ。
だいたい1粒につき5秒かみ鐘に合わせるからブドウの種類によっては結構大変らしいよ。


さて、寒い国の人たちも新年に盛り上がります。
スコットランドの人たちは新年は大酒を飲んで通りで大騒ぎだ。
フランスでは、1月6日の公現節に「ガレット・デ・ロワ」というパイみたいなお菓子を食べるらしい。
フランス人はこれを食べないと一年が始まらないそうだ。
おせちのケーキ版みたいだよね。
このお菓子の中にはあるものが入っていて
切り分けた時にそれを引き当てた人は幸運になると言われてる。
小さな陶器のお人形だ。そのお人形はフェーブと呼ばれていて
これがお菓子の中に入っていた人は紙の王冠をかぶって、1日王様・女王様になれるよ。
幸運を引き当てた人は、一年間持続するそうだ。
ちなみに日本でも「ガレット・デ・ロワ」が、京都・志津屋で買えるよ。ただ期間限定商品だ。


いろんな国あるから面白いよな。


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