花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室入門の授業 #10 (2014.4~6月期)

6月10日、よみうりカルチャー川崎手話教室
入門クラス(4~6月期)の授業、第10回目を開催した。

今回の身振りのお題は、
『外国人、バスツアー、キャプテン、コアラ、ゾウ、セーター、トラック、パスポート、
マージャン、講演会、ギョーザ、バーゲン、ファン、裁判員、サラリーマン』

大切なのは、反応、工夫、瞬発力、想像力、イメージ力だ。

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ここでの課題は、指差しとロールシフト。
例えば、旅行の様子を表し、飛行機を降りた空港でパスポートを見せて、
スタンプを押してもらうという身ぶりをしたとする。

ポイントは、その答えが
『旅行』なのか『飛行機』か『空港』か、『パスポート』なのか、
ハッキリさせるために大切なのが、指差しだよ。

身振りだけじゃなく、手話にも通じる基本だから、指差しは身に付けてほしい。

そして、重要なのがロールシフト。(*手話で、複数の人物を演じる手法のこと)

例えば『バスツアー』を表す時、
バスの運転手、乗客、バスガイドなど向きや位置、目線や表情などによって、
一人で何役も表現する事ができれば、相手にイメージが伝わりやすい。
ロールシフトはとても難しいけど、手話で重要なことだから、
頭に入れておいて、少しずつ磨いていってほしい。

そして空書は、漢字、ひらがな、カタカナを区別し、見たままに表現してほしい。
ぱすぽーと』ではなく『パスポート』だし、『こうえんかい』ではなく『講演会』だよ。

『手話は見る言葉』であって、聞く言葉ではない。
つまり、ろうは生活の中で、
音で単語を判断してるのではなく、視覚で単語をとらえている。
だからこそ、漢字は漢字のまま、見たままでの空書が重要なんだ。

このクラスも4月からスタートして、3ヶ月が経つよね。
身振りも先週に比べると、表現力も読み取り力も格段にアップしたよ。

4月に出会ったときには、手話が全くわからない生徒さんも、
今は、本当に読み取りも表現もうまくなったよ。
毎週毎週、目に見えて上達してるよな。
手話通訳サポートも、ビックリしていたよ。
みんなの今後が楽しみだよ。

また会おうな、お疲れさん。

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