花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

産経学園マナマナ(横浜)ステップアップクラスの授業 #2 (2014.6~8月期)

6月18日、産経学園マナマナ(横浜)
ステップアップクラス第2回目の授業を開催した。

生徒さん、手話の他に韓国語を学んでるんだ。
日本語と韓国語は似てるから、覚えやすく、韓国ドラマが大好きということから、
字幕や吹替えなしでリアルに見たいんだって。

ブログでもちょっと話してきたけど、
日本の手話と韓国の手話は、同じ手話表現でも意味が違うことがあるから、
ズレが生じることがあるんだよ。

70%くらい似てると言われているけど、実際は30%以下程度かな…
と言う話で盛り上がりながら、フリートークでスタート。

今回のテーマは、『関連性』

手話を覚える際には、ただやみくもに単語を
1つづつ頭にいれようとするのではなく、
関連性を理解しながら学ぶという事が大切だ。

例えば、
○きっかけ/自然/事件/トラブル/起こる
○感じる/気づく/考える/思う
など、表現に関連性がることに気がつくはず。
ポイントは、共有部分の発見と繋がりが重要だ。

そして、表現する体の位置によって、関連カテゴリーに分類される。

【頭の位置】⇒覚える/忘れる/ひらめく/気づく/参考
【左胸の位置】⇒命/スタミナ/心臓/寂しい/面白い(ろう者的表現の場合)
【胸の中心位置】⇒満足/不満/不快/気持ちいい
【みぞおちの位置】⇒自信/信じる/信じない/信念
【腹下の位置】⇒空腹/満腹/覚悟/面白い(聴者的表現の場合)

位置と関連性と意味を相互に理解すると覚えやすいよ。


心という手話を、聴者は左胸の位置で表す事が多いよな。
ろう的手話では、体の真ん中の位置で表現する。

『心』という場所は、実際には体の部位ではないよな。
例えば左胸の位置は心臓であって、心ではない。
つまり、心というのは、人の気持ちをまとめたものの総称であり、
人にとっての核、中心だよな。
だから、心というのは、心臓の位置ではなく、体の中心部分で表現するんだよ。

そのように聴者とろう者で、少し表現が違うという手話は、他にもある。

例えば、『おもしろい』は、
聴者は、両脇腹を両手で交互に叩く表現をするのに比べて、
ろうは、胸の位置を片手でトントンと叩く表現。

他にも、金額『2000円』は、
聴者は、2で、漢字の千を描き、最後に円をつける。
ろうは、2を2回ほど振る表現だけで円も省く。

自然な手話表現についての勉強と、手話の関連性について学んだよ。
ポイントは、つながりを理解すると、応用の幅が広がるということだ。

また会おうな、お疲れさん。

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