花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #12 (2014.7~9月期)

9月25日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(7~9月期)第12回目ラストの授業を開催した。


CLトレーニン

テーマ【寿司】

日本人は、みんな寿司好きだよな。
たまに、生が苦手とか刺身が嫌いという人もいるけど、
日本人は、基本、寿司や刺身が好きだよな。

寿司のネタは、難しい漢字の名前がたくさんあるよね。

例えば寿司のお品書きだけを見ても、よくわかりにくい。
聴者は、それを指文字で表現すれば、通じると思ってるけど、そうではない。

ろうからしてみたら、それ何だ?よくわからない??って人も多いよ。

そんな時には、CLが重要だよ。
鮪、トロ、雲丹、イカ、タコ、鯛、平目、穴子、いくら、鰹など、寿司ネタもたくさんあるよね。
指文字で表現して、はい終わりではなくて、CLが大切なんだよ。

オレの表現を見て、それがなんのネタかを読み取り、生徒さんに答えてもらった。

その表現はわかるんだけど、名前がわからない、
なんて場合は、絵で答えてもらってもOK!

例えば、シャリに赤い切身をのせて、マグロを表現し
赤と白のすじに脂がのっている切身の表現で、トロを表す。
形や色などの工夫も大切だ。

鉄火巻きとネギトロの区別を考えてみよう。

同じような巻物でも、
鉄火巻きが濃い赤の四角に比べて、
ネギトロは、赤と白が混ざりあったピンクで、柔らか。

似ているタラコといくらの軍艦についても表現を考えてみよう。

海苔でシャリをぐるっと巻いた軍艦を表現。
オレンジと赤のちょうど中間の色で、透明のプチプチっとした小さな○。
口の中で、プチっとはじけ中身がトロ~と広がる。

それに比べたらこは、 ピンクで細かな粒がプツプツとして、 
口の中で塩辛さが、ほんのり刺激を感じる。

似たような種類でも、それぞれの特徴を表すことで区別。
ネタの名前がわからなくても、CLで工夫することが大切だよ。


テーマ【空書と図形】

生徒さん1人づつ、前に出てきてもらい、何でもいいから空書してもらった。
それをみんなで答える。

眼鏡の場合、レンズの形や、つるの向きなどそれぞれチェック。
ある生徒さんが、テレビを表現した。
が、みんな、???┐('~`;)┌???。

四角□に、丸?□○。。←ん??
電車?電子レンジ?

生徒さん、テレビを書きたかったんだって。
描いているうちに画面とチャンネルの位置がズレて、
曖昧な表現になってしまった。

昔のテレビを表現するなら、
テレビ全体の□四角を書き、その中に画面の□と画面脇に、
チャンネルなどのボタンを縦に並べ、その下辺りにはスピーカーの線を描く。

部分的ではなく、全体像をイメージして書く。
位置がズレて表現すると、イメージが伝わらない。
形、バランス、位置が重要だよ。

例えば、吾郎という字を書くとき、五、口、郎とバラバラに表したら伝わらないよ
五と口は、一字で吾と表す。
間やリズムも考えてな。

空書、図形、CL、手話は、すべてにおいて共通する。
手話力UPには、このトレーニングが必要なんだよ。


この3ヶ月間で、みんな本当にレベルアップしたよな。
ラストの授業には、体験の方や入門生徒さんも来てくれた。

入門のこの生徒さん、CLで表現でき、コミュニケーションもスムーズ。
ステップクラスの生徒さんが、『手話いつから学んでるの?( ; ゜Д゜)』って。

彼女、この4月に入門から始めて手話を学び始めたんだよ。
『4月から??(@_@)』と、
手話歴の長い生徒さんから、驚きの声があがったよ。

ここの入門クラスでは、入門からCLやイメージのトレーニングを重点的にしてるので、
実用的な応用が効き、ステップクラスにいっても実践、対応ができる。

4月からのCL、イメージ表現、コミュニケーション重視、 
生徒さんの力を引き出す指導効果が、実を結んだな。

ステップのみんなも、本当にレベル高いよ、すばらしいよ。


3ヶ月間、本当にお疲れさん。

また会えることを楽しみにしてるよ。


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