花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

産経学園マナマナ(横浜)ステップアップクラスの授業 #3 (2014.9~11月期)

10月1日、産経学園マナマナ(横浜)
ステップアップクラス第3回目を開催した。


【空書・図形テスト】

このテストは、このステップクラスだけじゃなく、
オレが担当してる手話教室、カルチャーセンター、高校などでも、
一斉統一学力試験みたいに、すべて全く同じ内容でテストしてみた。

これは試験という固いイメージではなく、生徒一人一人の力試しのためのテストだよ。

自分の得意、不得意な部分に気がつき、それを見直すというためのものだ。

文字の読み取りが得意な人もいれば、図形が得意な人もいる。
各ひとりひとり、自分の得意、苦手な分野を気付き、知るということが大切なんだ。

空書は、ひらがな、カタカナ、漢字、英語、数字など全部が入っている。
それだけじゃなくて、漢字と数字を組み合わせた9月22日などのややこしいのもある。
これを見て、すぐわかる人もいれば、
数字と漢字の組み合せに引っ掛かってしまう苦手な人もいて、ふたつに分かれるよ。

(日)が、簡単だったと言う人もいれば、(   )にとらわれ、読み取れない人もいた。

また、富士山の絵については、
頂上のギザギザの数、そのままを読み取ることが大切だ。

流れ星については、☆の後ろの斜線に注意してほしい。
例えば、実際に絵に書いてみるとよくわかるけど、
小さな流れ星なのか、中くらいの流れ星なのか、
勢いのある大きな流れ星なのかは、
その後ろに書かれた斜線の長さの強弱によって、その意味が変わるよな。

同じようでいて、細かなところで雰囲気やイメージが変わるんだよ。
そのイメージ通りに表現するということが、本当に大事なことだよ。
「空書なんて、手話には関係ない」なんて、いや、そうじゃないよ。
大いに関係があり、空書と手話はつながっているんだよ。
空書も手話も同じだよ。
そこを理解できれば、手話力もCL力もアップする。

空書と図形は、両方ともリズムや間が大切だ。

例えば漢字の場合、1文字目、2文字目、3文字目とリズムで、ポン・ポン・ポンと書く。
リズムで書かないと、それが全部で何文字の漢字なのか読み取りにくい。
全部でそれが3文字なのか、4文字なのかズレやすくなる。

今回の図形テストでみんなが苦手としたものは、イス、コーヒーカップ、花だった。

例えば、花びらの数が、4枚なのか5枚なのか、角ばってるのか丸いのか、
そういう細部をしっかり読み取ること。

答え合わせの時、自分の絵と見比べ、
どこが違ったのか、不得意なのかを気がつくことが大切だよ。


絵が苦手な生徒さんに、ドラえもんを描いてもらった。
彼女が頭で思い描いてるのと、全然違うドラえもんが出来上がったよ。
想像ではドラえもんが描けるのに、実際に描くと想像とかけ離れたドラえもんに…(笑)

オレと一緒に書いてみよう。オレが一筆書き、それを真似して彼女も一筆書く。
そして一筆づつ真似て描いたドラえもんは、イメージにかなり近づいたよな。

目と鼻と口のバランスがくずれるだけで、全体のバランスが悪い絵となる。
そこを注意しながら、一筆一筆丁寧にバランスを真似て書くと、
イメージ通りのドラえもんに近づいたよな。

見たまま、同じように書くということが大切だよ。


自分が思った手話と、自分の手話表現には、実はかなりの差があるのを知ること。

自分の手話を動画に録り、表現を確認してみよう。
自分の頭の中で思い描いている手話と、自分の手話はかなり違うと思うよ。
自分を振り返り、癖や苦手な部分を知り、そこを磨くといいよ。

空書は、手話とつながっているから、
これからもトレーニングして手話をレベルアップしてな。

また来週会おう、お疲れさん。


イメージ 1




イメージ 3

イメージ 2