花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

産経学園マナマナ(横浜)ステップアップクラスの授業 #6 (2014.9~11月期)

11月19日、産経学園(横浜)マナマナ
ステップアップクラス第6回目を開催した。
 

テーマ【ムリ】
 
無理という言葉には、
出来ない/ムリ/難しい/ムリムリ/間に合わない/無理に/むりやり……
といういろいろな意味の『無理』がある。
 
日本語の『無理』という言葉にこだわらず、
その時のムリという言葉の意味を考えて、
それに合う表現をすることが大切なんだよ。
 
例えば…
野球選手が肩を怪我をして、医師から、
『このまま、無理野球を続けていると、
肩を壊すだけではなく、人生までダメにするから、
野球は諦めるべき』と言われたが、
医師の言葉を無視し、
無理をし野球を続けた結果……肩を壊してしまった。
 
ここで出てくる『無理』は、
出来ない、難しいという意味ではないよな。
『無理に/むりやりに/無理して』という意味だよな。
 
つまり、ここでの表現は、『ムリに/むりやり』という表現になる。
 
全てを『ムリ/出来ない』と単語だけにこだわって表現するのではなく、
意味から考え、流れから区別をしてほしい。
 
他にも…
『都合が悪く、飲み会に行くのは無理ですと伝えたけど、
上司に無理に連れていかれた。』
 
これもよくあるシチュエーションだよな。
 
行けない→『無理』と、
強引に無理矢理→『無理に』
は、表現が違うからよく注意すること。
 
『温泉が熱すぎて、入れないよ、無理無理!という友人に、
オレは、こんなの余裕だと、見栄をはり、無理して温泉に入った。』
 
この場合の、ムリムリと、無理しては、意味が違うよな。
流れから表現の区別をしてな。
 
いろいろなシチュエーションを表現して、その意味の違いを理解してもらった。
その後、生徒さんにも流れを考えてもらい、この違いの表現を学ぶ。
 
表現の違いを単語だけ教えて終わり…ではなく、
意味を理解したあと、手話表現を学ぶと手話の理解度も幅も広がるよ。
本当に大切な勉強だよ。
流れの意味を理解し、表現してな。
 
 
また会おうな、お疲れさん。


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