花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #11 (2014.10~12月期)

12月18日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(10〜12月期)第11回目の授業を開催した。


テーマ【上下・左右の波打つ手の動き】

①上下に波打つ手の動きの意味わかる?

例えば、笑ったり怒ったりなどの気持ちの浮き沈み、
テンション上がったり、下がったり…という時などの表現に使う。

気持ちや、テンションだけじゃなくて、
経営の黒字赤字の浮き沈みなどにも使える。

つまり上昇↑下降↓を、繰り返すときに使う表現だ。

②左右に行ったり来たりする動作の場合の意味は、わかる?

例えば、恋愛の時、AさんとBさんどちらもいいな♡と迷い、
AさんとBさんの間を行ったり来たりするイメージの時にも表現できる。

仕事を辞め→プロ野球選手を目指すが、
挫折して→他の夢を追いかけるなどという時も、
左右に行ったり来たりするという表現でも使う。

①の上下の浮き沈みと、
左右の行ったり来たりを組み合わせた動きで→
上下左右グニャグニャと、繰り返す動作がある。

この③の動きの意味は、
例えば、この動作で、人生を表現をする場合もある。

上下左右浮き沈み、右往左往するなど…
言うならば、人生波乱万丈って感じかな。

それだけじゃなくて、
心がこもらず、口先だけで、あっちではこう言い、こっちではこう言う、
そして朝令暮改的ないい加減さを伴う表現も出来るよ。

他にも様々な意味になるし、
前後の流れによってその意味はいろいろに変化する。

①上下の浮き沈み
②左右に行ったり来たり
③上下左右の組み合わせ

↑この①~③を使ったストーリーを、
生徒さんに考えて表現してもらった。
とても難しいが、よい勉強だ。

手話は日本語として考えるのではなく、
イメージで意味を捉えること。
日本語に翻訳しても、手話は100%イコールにはならない。
難しいけど、日本語にしようとするのではなく、
見て、そのままを感じれば良い。

このブログでもそうだけど、
日本語文章で手話の意味を伝えるのはとても難しいことだ。

手話の意味は、文章にして伝えるのではなく見て感じる言語だからな。

それも含めて、通訳や翻訳は難しいんだ。
どうやって、より意味の近い言葉で伝えられるかは、その人の力量が問われるし、
どうやったら伝わるかの工夫が必要なんだよな。

とにかく、頭から日本語をすてて、イメージで捉えてみてな。


また会おう、お疲れさん。


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