花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #4 (2015.1~3月期)

1月29日、よみうりカルチャー川崎
手話教室ステップアップクラス(1〜3月期)第4回目の授業を開催した。


テーマ【日本語対応手話と日本手話について】

オレ、いつも授業で指導しているのが、
頭から日本語を捨てて、イメージを大切にする、ということだ。

でも、今日は、日本語対応手話と日本手話の違いについて説明した。

ろう者的手話、いわゆる日本手話を学ぶ為には、
対応手話についても、たまには勉強することも、必要だと考えている。

手話には、大きく分けて、
日本手話、日本語対応手話、 中間手話がある。

ろう的手話と言っても、すべてのろう者が、日本手話を使うわけではなく、
口話主義、日本語対応手話、中間手話など様々だよ。
その為、いろんな表現方法について、幅広く学ぶことも大切なんだよ。

その中でも、特にCLを磨くことで、より幅広く伝わる手話表現ができる。
いつも言うように、CLは、世界共通で、だれにでも通じるんだよ。

日本語対応手話は、日本語の言葉どおりに手話をつけ、
音声と同じに、「~は、~が、~に」など、日本語通りのリズムと文法になる。

それに比べて
日本手話は、イメージ重視で、日本語音声とは文法もリズムも違う。

日本語対応手話の場合、言葉と手話の動き、文法が同じなので、
日本語を話ながら手話をつける場合には、やりやすい。

しかし、単語を日本語通りに並べてるだけなので、
イメージしにくく、意味の通じない手話表現になってしまう。

実際には、日本語対応手話は、
日本手話と通じないことや、ズレなども多いのも現実だ。

最初に日本語対応手話を習得してしまうと、
そのあと修正するのは、本当に大変だよ。

まずCLを磨き、日本手話を身につけたあとに、
日本語対応手話を学ぶ方が、簡単なんだよな。

学習方法にも違いがある。
日本語対応手話を学習する場合、自分でテキストなどで、単語を覚えたりするよな。
代表的な健聴の勉強方法だよ。

しかし、CLや、日本手話はテキストには載っていない。

勉強方法はというと、実際にろう者の生きた日本手話を見て、
コミュニケーションすることで、習得するしかないんだよな。

だからこそ、使える生きた手話なんだよ。

日本語どおりに手話単語を並べて、
ただそれをそのまま表現するのが日本語対応手話で、
日本手話とは、大きく違うところだ。

生徒さんは、
日本手話は、言語が違うので、より面白いし、深く、魅力的だと言ってくれる。

これからも、CLを磨き、通じる手話を習得していってな。


また会おうな、お疲れさん。


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