花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室入門の授業 #6 (2015.1~3月期)

2月10日、よみうりカルチャー川崎
手話教室入門クラス、第6回授業を開催した。


テーマ【CLとロールシフト】

ロールシフトとは、1人で複数の人物を演じる手法。

CLを用いて、場面切り替えをしながらロールシフトを学んだ。

剛速球を投げる、ボールがビューンと飛び、
キャッチしたグローブの中で、
回転したボールが煙をたてながら徐々に止まる。

漫画などでよくあるようなシーンだよな。

この場合、

ピッチャーが投げる(大きく振りかぶり勢いつけてなげる)
ボールが飛んでいく様子(スピード感)
キャッチする(受けとめ方で剛速球をイメージさせる)
グローブの中のボールの様子(回転しながら止まる時に、
あまりの早さのため煙が出てる状況)

というような、4コマでの場面切り替えをすると、
まるでムービーの映像を見てるような表現となるんだ。

ただ単に、【ボール投げる/キャッチする】だけじゃ、
この剛速球の臨場感は伝わらないんだよな。

ロールシフトとCLを用いて、
その状況をリアルに相手に想像させるという事が、手話の技法だよ。

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ロールシフトは、
視線、方向、上体移動、うなずき、表情など細やかな動きで、
その違いを表現する。

例えば、
お誕生日おめでとう!ありがとう
という、短い文章の場合も、同じだよ。
見てる人が、誰のセリフなのかわかるように工夫することが、大切だ。

映像が見えるようなロールシフトでの切り替え技術も、
見て真似して習得していってな。

わかり易く説明すると、
ドラマ「のだめカンタービレ」のような場面切り替えが大切なんだよ。

あれは、原作が漫画だから、
映像にもCGなどを使い、原作を忠実に表現して、面白さを引き出してるよな。

Aせんぱーい♡
↓(抱きつきにいく)
Bパーンチ 殴る   (♯゜Д゜)=◯)゜Д゜)
スローモーション
Aパーンチ 殴られる   彡☆`Д´)
↓スローモーション
(涙が宙に舞う)゜・・゜・ヽ(゜`Д´゜)ノ゜。
A吹っ飛ぶ   倒れる   ε=ε=\_○ノ

このような場面切り替えが、大事なんだ。
ポイントは、リズム、強弱、表情、間、スピード感だよ。

すごく難しい勉強だけど、テキストなどには載せれない、
これが本当の手話学習なんだよ。

単語にこだわらず、
幅広いイメージと豊かな表現を習得していって欲しい。


また会おう、お疲れさん。


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