花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

産経学園マナマナ(横浜)ステップアップクラスの授業 #6 (2014.12~2015.2月期)

2月18日、産経学園マナマナ(横浜)
ステップアップクラス第6回目を開催した。


今日の勉強は、テーマ【CLを使った短文表現】
生徒さんに、CL表現を含む短文を考えてもらった。

この授業の目的はというと…
日本語を話しながら、それに合わせた手話をつけると、ズレが生じる。
なぜなら、話言葉と手話は、リズムが違うから、ズレてしまうんだ。
結果、口はしゃべっているのに、手話は止まってるという状況がおこる。

つまり、口の動きと手の動きが合ってないという状況になるよね。

ここでいいたいことは、口話が必要とかダメという事ではない。

日本語に合わせて手話をつけるのではなく、
手の動きと表情や口形のみで、手話表現するという勉強だよ。

長文に挑戦する前に、まずは短い文章でCLを磨き、
その後どんどん文章を長くしていけばいい。

生徒さん、わんこそばを表現してもらった。

食べる→蕎麦いれられる→食べる→蕎麦いれられる→おわんがたまっていく。

この場合はさ、スピード感とリズムが大切。

例えば
食べる→蕎麦いれられる→食べる→蕎麦いれられる

食べる食べる食べる食べる(スピードアップ)

入れる入れる入れる入れる(スピードアップ)

椀がものすごい早さで積み重なる様子。

動きのリズムと速度を変えることで、
スピード感と時間経過を表現できるんだよ。

映画とかドラマでもこういうのあるよね。
早回しにしたり、スローモーションにしたりして、
時間の経過を表現する技法ってあるよね。

見てる人に、イメージが伝わりやすい工夫がされている。
それを手話表現の時にも活かすんだよ。

同じ例でいうと、パソコンで仕事をしていて、
入力→印刷→入力→印刷
入力入力入力入力(スピードアップ)
印刷印刷印刷印刷(スピードアップ)

資料があっという間に山積みになる

このように表現すると、
何時間もかかりながらも、
膨大な量の資料を作成したというイメージの表現ができる。

誰かを待っている女性。
待ち合わせ場所にはたくさんの人の行き来があり、
待ち人に出会えては、その場を離れていく。
女性は、ずっと誰かを待っている。
夕方になり、人の流れもますます増え、
たくさんの人達が集まりそして、またどこかに消えていく…。

夜になり、雪が降ってきた。
女性は、寒さの中を凍えながら、まだ待ち続ける。

街には人の姿は見えなくなり、あたりには雪が積もってきた。

女性が諦めて帰ろうとした時に、彼が現れて、ごめんと抱きしめる。

こんなストーリーの場合、
時間の経過を、どのように表すかがポイントだよ。

人の往来の流れ、天気の移り変わり、
スピード感とスローモーションなどで、時間経過を表現するんだよ。
映像を見ているような、表現できるように磨いてな。


また会おうな、お疲れさん。


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