花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

産経学園マナマナ(横浜)手話教室ステップアップクラスの授業 #2 (2015.3~5月期)

3月18日、産経学園マナマナ(横浜)
手話教室ステップアップクラス第2回目を開催した。


テーマ【ろう的手話表現(日本手話)】

前回に引き続き、ろう的手話表現について勉強した。

①スムーズ、~しやすい
②効果

聴者は、この「スムーズ」や「効果」の表現をあまり使わないけど、
日本手話では、よく表現するので、もっと自然に使って欲しいと思うよ。

日常会話ではもちろんのこと、政治経済のニュースなんかでも、よく目にするよ。
例えば、安倍首相の経済政策「アベノミクス効果」の時にも、使われている表現だよ。

その他にも「首相が交代したことによって、政策がスムーズに進行した」
など、本当によく目にする自然な表現だから、習得して欲しい。

例えば
「歯が生えそろってない赤ちゃんは、離乳食が柔らかくて食べやすい。」
「彼女は大食いで、ばくばく食べる」

この文章は、両方とも「食べる/スムーズ」と表現しているが、意味が違うよな。

①は、料理を工夫し、食べやすくしている。(柔らかく、食べやすい料理)
②は、料理を食べるのが、素早い。(あっという間に、すばやく完食)

という違う意味になるので、区別してほしい。

他にも、
頭の横でひらいた手を握る表現は、本には「記憶する」や「記念」と載っている。
でも本当は、それだけじゃなくて、様々な意味があるんだ。

記憶/記念/トラウマ/執着/よく覚えている/忘れられない
など、動きや表情によって、いろいろな意味をもつ。


いつも言ってるけど、日本語を頭から捨てて、
日本語にこだわらないことだよ。イメージで理解していこうな。

例えば、
犬が怖いのは、幼い頃、犬に噛まれたトラウマだ。
(怖い、消せない恐怖の記憶)

昔イジメられてた時のことを、根深く覚えている。
(悔しい、恨み、根深い、忘れられない記憶)

素晴らしい教師に出会ったことを、忘れない。
(感謝の気持ち、ありがとう、一生の思い出)

それがどのような記憶なのか意味を考えて、それに合う表情に
注意して、表現してみよう。

スムーズ・効果・記憶は、自然な手話表現だから、習得してほしい。
間違えてもいいよ、その時は指導のフォローをするから、
チャレンジして表現してみてな。

生徒さん、本当にレベルアップしてるよな。
これからも頑張っていこうな。


また会おうな、お疲れさん。


イメージ 1




イメージ 3

イメージ 2