花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップの授業 #2 (2015.4~6月期)

4月16日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(4月~6月期)第2回目の授業を開催した。


テーマ【~ない】

■勉強が頭に入らない
■朝早く起きられない
■魚は食べられない
■夜空の星が見えない

これらの「~ない」文章は、
いつもの自然な会話文を生徒さんに書いてもらった。

この文章を、手話表現に翻訳しよう。


■勉強が頭に入らない

「入る」という手話はあるけれど、この場合には適さないよね。

これをイメージで表現するとどうなるか…

勉強し、頭をパカッと開けて、脳にぎゅうぎゅう押し込む。
頭がパンパンになり、もういっぱいで入らない…
覚える/なかなか

他にも、
★覚える/覚える/覚える/出来ない。
など、いろいろな表現ができる。

「勉強/頭/入る/出来ない」
と、日本語単語を並べるのではなく、
イメージを工夫して表現してみよう。


■朝早く起きられない

この文章のポイントは、
朝/早く/起きる/出来ない/と、単語表現すると、 
「朝」と「起きる」という手話が重複してしまうということ。

重複する場合は、片方を違う表現にするか、省く。

★朝/早く/なかなか

もし、会話ならば、イメージも具体的に表現する方がいい。

例えば
★朝/4時頃/眠い(目覚められない様子)/目覚める/大変

★目覚める/ムリムリムリ

など、表現はいろいろだよ。

聴者の言う「早い時間」って
幅広すぎて曖昧で、伝わりにくい。

まだ眠い朝4時頃など、具体的に表現することも大切だよ。


■魚は食べられない

魚/食べる/~ない

これだと意味がよくわからないよ。

魚/苦手
魚/嫌い
と、ハッキリ表現すること。


■夜空の星が見えない

この星が見えないのは、
自分の視力の問題で見えないのか、
天候で見えないのかで、表現が変わるから、注意すること。

視力の問題ならば、
目の前で手のひらを振る表現で

見えないと表現し、

天候の問題ならば、
空が曇っているという表現になる。

夏場は空が見えにくいけど、
冬は、空気が澄んでいて空も良く見えるよな。

見る/出来ない

という曖昧よりも、視力の問題で星が見えないのか、
曇っているから見えないのか、ハッキリ表現しような。

イメージを工夫すること、その方が伝わる手話だよ。


また会おうな、お疲れさん。


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