花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみうりカルチャー川崎手話教室ステップアップクラスの授業 #10 (2015.4~6月期)

6月11日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(4月~6月期)、第10回目の授業を開催した。


先日行われた発表会練習の様子について、
劇やCL表現、テーマなどは、グループによってそれぞれだから、
参考になるようにと、報告した。

発表会に向けての練習は、すごくよい勉強になる。

発表の練習の為じゃなくて、
CL、手話レベルの向上、
どうやったら相手に通じるかを工夫することを含め、
とても大切な勉強だよ。

もし日程の都合が合えば、是非参加してみてな。


テーマ【娘の迷子】

母と娘が一緒に歩いているうちに、娘が迷子になる。

慌てて母親が探すが見当たらず、時間が経過。
娘も母親を泣きながら探し、ようやく見つかり2人は出会う。

このショートストーリーの表現方法を考えてみよう。

娘/いなくなる/娘/泣く/母/探す/娘/母どこ?/探す/やっと/見つかる

というような単語を並べるのではなく、
この状況をCLでイメージ表現。

人差し指で、母を表し、
もう一方の人差し指で、娘を表す。

くっついていたその2本の人差し指が、離れてしまう。
母娘が互いに探し、すれ違う様子を、
この人差し指2本の動きだけで表現。

探し、すれ違う時間経過とともに、涙、不安、焦り…
そして、2本の人差し指がようやく出会う。

そばに寄り添い同じ方向へと帰っていく…。

単語を並べるよりも、イメージ伝わるよな。

手話での表現がダメということではなくて、
CLを磨くことで、手話表現がより磨かれ向上するってことだよ。

イメージ表現で空間をうまく使ってみような。

テレビや映画などの映像そのままを映し出すような表現が、大事なんだよ。

その後、手話表現を磨くんだ。
その方が相手に通じる表現ができるよ。

手話だけ熱心に、CLだけ熱心に…ではなくて、
ふたつをあわせたその両方を、
習得して欲しい。

どうやったら、伝わる表現になるのか。
イメージそのままに表現するというのは、
とても難しい事だけど、大切な勉強だよ。

相手にどう表現すれば、伝わるのかそれを考えること、
それが学習のテーマだよ。


また会おうな、お疲れさん。


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