花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

マナマナ横浜ステップアップ日曜日クラスの授業 #6 (2015.4~6月期)

6月28日マナマナ横浜(産経学園)手話教室にて、
ステップアップ日曜日クラス第6回レッスンを開催した。


テーマ【気持ち】

胸の前で、心臓の鼓動を手の動きで表現する。

「緊張」

この表現は、「緊張する」だけじゃない。

他にも、ドキドキする、トキメキ、ドキッ、
などいろいろな意味がある表現だ。

同じような動きでも、
リズムと表情で区別し、
使い分けることが大切だよ。

例えば、舞台で緊張する場合は、
緊張と怖さで顔もこわばり、
心臓がドキドキと速く鼓動する表現となる。

他にも、怒られてドキドキする場合は、
表情は固く、嫌そうだよな。

緊張も、良い、悪いの状況がある。

人に会う前のドキドキワクワクするような良い緊張感の場合は、
表情も嬉しそうでドキドキしてるよな。

ドキッ(◎-◎;)!!の場合は、
鼓動のリズム、表情、動きで、
心臓が止まるようなドキッと感を表現する。

他にも、ドキドキする表現には、
心臓そのものがバクバクと伸縮運動する表現方法もある。

舞台で緊張し、心臓がバクバクする、なんていう時には、
心臓を両手で表現し、
その心臓がドキドキ、バクバクと動く様子を、CLで表現する。

ドキッ!のCL表現は、
その心臓が、一瞬膨らむイメージだ。
リズムと表情で表現の区別をしような。

感情とは関係ない場合にも、
その表現を使う時もあるよ。

例えば、
走って心拍数が上がり、心臓がバクバクしてるよ。あー、疲れた。など。

他にも、
長距離走、大丈夫?という質問に対して、
心臓の鼓動が落ち着いている様子をCLで表現することで、
オレ、長距離強い、余裕だ、
ということを表現できる。

逆に、長距離苦手、弱いという時には、
心臓が、バクバクしている様子と疲れの表情を表すことで区別する。

つまり、心臓強い(得意)/心臓弱い弱い(苦手)も
手の動き、リズム、表情だけで表せるんだ。


「覚悟する」という手話表現には、2つの表現方法がある。

①お腹を切るような表現の「覚悟」と、
②自分の顔をひっかくような表現の「覚悟」がある。

この2つの「覚悟」の意味の違いは?

■断られたらどうしようと、ずっとプロポーズを悩んでいた彼。
覚悟を決めて、ようやく彼女にプロポーズ!
彼女にOKをもらい、次は彼女の両親に挨拶に行こうと覚悟した。

この場合は、①の「覚悟する」を使う。


■彼女に、今日両親に会ってと言われた。
え?今日これから?ムリムリ…
でも、彼女にせがまれ
…これから両親に会うことの覚悟を決めた。

この場合は、②の「覚悟する」を使う。

この違いは、
①は、時間をかけ、悩んで決断、決心するイメージ。

②は、時間がなく、今すぐ決断、腹をくくるイメージだ。

他にも、失敗+②覚悟で、
仕方ないというイメージにもなる。
つまり意味は1つじゃないんだ。

聴者から見ると、「つまらない」という手話にみえて、
意味を間違えることが、本当に多い表現のひとつだ。

この手話単語は、「つまらない」だけと思っていると、
実際にズレが生じることがあるよ。

手話にはいろんな意味があるし、
それは、前後の流れやリズム、表情、動きで変わってくるから注意し、
習得していこうな。

本当にこれらは、大切な勉強だよ。是非習得していこうな。


また会おう、お疲れさん。


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