花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみカル川崎手話教室ステップアップクラスの授業 #1 (2015.7~9月期)

7月2日、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(7月~9月期)、第1回目がスタートした。

また今期も楽しんで学習していこうな。


テーマ【気持ち/感情】

驚く、愕然、緊張、慌てる、がっかり…
などいろいろな感情について学んだ。

その中で、「心配」という表現についてとりあげてみる。

胸に両手5指を上下にあてる表現がある。

この表現は、「心配」の他にも、
「不安/危ない/危険/危機」という意味を持つ。

「不安」は、この表現以外にも、
胸の前で片手を当て上下させる表現もあるので、
両方とも覚えて欲しい。

同じ表現で、
「心配/不安/危ない/危険/危機 」のどれを選択するかというのは、
表情や前後の流れ、状況によって、
その中でもっとも合うものを選ぶこと。

心配
母親は、子供が遠くまで出かけてしまって心配している。

不安
この先の人生、仕事を続けていけるのか、首になるのか不安だ。

危ない
自転車とぶつかりそうになりギリギリセーフ。気をつけろ、危ないぞ!

危険
工事や建設現場など危険エリアには入らない。

危機
プロ野球選手は、常に皆、
戦力外通告を受けない為に、危機感を持ち、
日々一生懸命の努力をしている。


上記それぞれ意味の違う5つを使って、
ストーリーを作り、意味の違いを考える。

同じ表現だけど、それをどう訳し、選択をするかを学習したよ。

今回、ひとつづつ日本語の意味を確認しながらの勉強をしたけど、
これは参考までと考えて欲しい。

本来なら、手話を手話で考えるべきだと思うから、
本当は、頭から日本語を捨てて欲しいんだよな。

でも、勘違いや、ズレたまま覚えていたら心配だから、
今回は、意味を確認をしながらの勉強方法だ。

本当は、日本語を考えずにイメージを捉え、
流れや状況、表情などで、区別してほしい。

この手話表現は=この日本語、
と覚えるための学習ではなく、
今回は参考までに、ということだよ。

日本語単語で覚えるのではなく、
映像のようなイメージが大切であり、
手話を手話で習得して欲しいという事が前提であると、
頭に入れておいてほしい。

手話は、イメージが大切だよ。


また会おう、お疲れさん。


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