花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

マナマナ横浜手話教室ステップアップ日曜日クラスの授業 #1 (2015.7~9月期)

7月12日マナマナ横浜(産経学園)にて、
手話教室ステップアップ日曜日クラス第1回レッスンを開催した。


テーマ【意味が複数ある表現】

発表会がいよいよ近づいてきたので、
発表会に出る人出ない人に関係なく、
みんなで、テーマについて一緒に考える学習をした。


手話表現で、
顔を片手五指で、上から下へ引っかくような表現がある。
この表現は、テキストには、基本、
「つまらない」と載っている。

でも、この意味は、それだけじゃない。

みんなにこの表現を使ったストーリーを考えてもらった。

長い表現はいらないよ。
端的に短くポイントを表現してほしい。


例えば、銀行が舞台のテレビドラマをテーマに、
参考のため、オレが表現してみた。


ドアの前で、深呼吸。
今から上司に言うんだ…
緊張の一瞬。

よし、覚悟を決め、ドアを開けた!

資料を上司に見せ、
謝れ!と詰め寄る。

ううう…
うぅ…わ、悪かった… _| ̄|○

という、ショートストーリーを表現してみた。


この表現は、「つまらない」という意味の他にも、このように
「覚悟する」という意味がある。

困っている銀行員の仲間のために、覚悟を決めた。
クビになるかもしれない、本当はやりたくない気持ちもあるが、
この上司のせいで、
困っている人がたくさんいるんだ。
よし、覚悟を決めた!直談判するぞ!

という時には、
「覚悟を決める」「覚悟して~する」という意味になる。

印鑑が押された重要書類を見せられた上司は、
もう言い訳も逃げることもできない…

上司としてのプライドがあり、
本当に嫌な事だけど、もう逃げられない…他にどうすることも出来ない。

仕方ない…悪かった…と謝罪する。
_| ̄|○

このドラマの状況わかるかな?

この上司が表現したのは、
「仕方ない」「思い切って~する」などの、
嫌だけど、もうどうしようもない…というニュアンスだ。

この雰囲気、状況って、わかるよな。

状況によって、意味を使い分けているのだけど、
イメージで意味をしっかりと、つかんで欲しい。


今回の学習は、
手話は、意味はひとつとは限らないということ。

表情、状況、流れなどによって、意味が変わるから注意してほしい。

長々とストーリーを作るのではなく、
短くポイントを押さえて、表現を考えよう。

難しいテーマだけど、これは大切な良い学習だよ。
是非習得してほしい。


また会おうな、お疲れさん。


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