花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

よみカル川崎手話教室ステップアップクラスの授業 #5 (2015.7~9月期)

7月30日(木)、よみうりカルチャー川崎手話教室
ステップアップクラス(7月~9月期)、第5回目を開講した。


今回の授業、1人の生徒さんが満面の笑みで来た。

いつもと違う嬉しそうな笑顔に、みんなが「どうしたの?」と。

本当にいつもにないくらいの笑顔なんだよ。
「なんかいいことでもあったの?」
と質問したら、
「孫が生まれたの!」って。

一昨日、息子夫婦に子供が誕生したんだって。

「抱っこして、可愛くてもう感動したー!!」
「おめでとう~」

今回、こんな幸せ報告があったんだよ。

「出産にどのくらいかかったと思う?5分なの!!!」
「え?5分?そんなに早いの?!」

息子さんは慌てて駆けつけ、
ギリギリセーフで、出産には間に合ったそうだよ。

「でも5分だなんて、5時間の間違えじゃないの? 」
「本当に5分で生まれたの!」

「息子さんを出産する時、スムーズだったの?」
「ううん。私は5時間以上かかった」
「へぇー、お嫁さん本当にスムーズに出産したんだね」

2600gの軽い赤ちゃんなのだそうだけど、
元気に生まれてきて、よかったよね!本当におめでとう。

こんなめでたい話題をみんなでトークしたよ。

そんな会話の表現で、気になったことがある。


孫が生まれたと話す場合、
「孫/産む」
と、表現すると、「孫(が)/産んだ」と読み取れてしまう。

孫の位置から、産むのではなくて、
自分の子供の位置から、孫の位置にむけて産まれると表現すること。


自分→→→→→→→→→→
↓                                           ↓
息子→結婚←奥さん          ↓
                         ↓出産          ↓
                         赤ちゃん ( 孫 )

と、位置関係をハッキリ表現すると、誰が出産したのか、わかりやすい。

「孫/産む」だと、孫が赤ちゃんを産んだように見えてしまうから、
位置や表現方法に注意すること。


それから、出産時間が5分という時も、
表現方法を工夫すること。

「時間/5分/一瞬(あっという間)/産む/スムーズ」
という手話表現だけじゃなく、
それに驚きの表情と、表現に強弱と、スピードを加えることで、

「あっという間、5分で出産!!」
と、ハッキリと相手に伝わりやすいよ。
それが大切だよ。

逆に、10時間もかかったなんて時には、
表情を辛そうにし、
「10時間」や「産まれる」という表現を、あえてゆっくりと表現することで、
長く時間がかかり大変な出産だった…
という事を動きから表現することができるよ。

今回のポイントは、
空間の使い方、位置、強弱、スピード感、表情が大切だよ。
習得していこうな。


無事に元気な赤ちゃんが生まれて、本当におめでとう。


また次回会おうな、お疲れさん。


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