花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

盛彦コラム #10 どうやって心は強くなる?

今は3月だよね。
あっという間に1、2月が過ぎて、もう3月?
オリンピックが2月にあって、
気がついたらすでに3月って、本当に早いよね。

ソチオリンピック、みんなどうだった?感動したよね!
特に浅田真央選手のフィギュアスケートは感動だったよね。
結果は6位と残念だったけど、 
前日の失敗で16位スタートにもかかわらず、
フリーでは、自己最高得点をたたきだした。
ホントすごいよ。

4年前のバンクーバーオリンピックでは、
おしくも銀。今回は金を目標に、4年の歳月をかけてきた。

しかし、ショートはまさかの16位と大きく崩れ、
フリーは大丈夫かと心配されたけど、
本当に見事な素晴らしい演技だったよ。

そして、スキージャンプの葛西選手!
41歳って、本当にすごいよね。

みんな、スキージャンプってさ、
飛ぶの気持ちいいだろうなとか、
怖いのかなってそのどちらかに見えるよね。
いやいやそうじゃない、大変なんだ。
着地の時に足に重みがかかり、下半身には相当の負担がかかるんだよ。
それが41歳ってすごいよね。

葛西選手は、長野オリンピックの時には
残念ながら怪我のため団体に選ばれなかったけど、
その後も大会でずっと優勝してきた。
歳を重ねても1~3位の成績をおさめているんだよ、
これはすごいことだよね。

長野オリンピック日本選手団は金をとり、
その中でも船木選手は、個人でも団体でも金をとったよね。

でも、その後は成績が落ちて、
なんでなんだろうと思ってたけど、それには理由があったんだよ。
ルールが変わったらしいよ。
新規定のスキー板は、海外選手の身長には合うけど、
日本人には合わないんだ。

そんなことがあって、船木選手の成績は落ちてしまった。
葛西選手が高成績を維持することが出来たのは、
対応力で懸命に工夫し調整してきた結果だ。

今回銀メダルをとり『おめでとう!』と言われた時、葛西選手は
『俺は金をとる!50歳までやる!』と言ったんだ。
『今後ルールが変わるかどうかわからないけど、調整し対応していく』と。

金をとると言った事がすごいことじゃなくて、
41歳にして、何かを懸命になしとげようとするところに価値があるんだよ。
みんなに勇気を与えたよね。
歳をかさねた人でも出来るんだという可能性を教えてくれたんだ。

フィギュアスケートの羽生選手、
19歳と若いのにいきなりの金、日本人フィギュア男子で初めての金メダルだよ。
技術も高く、素晴らしい演技だったよね。

報奨金の使い道について聞かれると、
「震災復興の寄付に使いたい」と言ったのにはビックリだよね。
素晴らしい考えで、本当に大人だよね。

羽生選手がフィギュアスケートを続けられたのは、
荒川静香さんのおかげなんだって。

練習リンクが経営難や震災により閉鎖、
そんな状況に羽生選手はフィギュアスケート
やめようかと悩んでいた時期があった。
そんな時、同じ仙台出身の荒川静香さんがそのリンクの再開に尽力し、
その結果リンクは営業再開することが出来たんだ。

今があるのは荒川静香さんのおかげであり、
また自分の力ではなくみんなのご協力のおかげだと話す。
本当に19歳?言うことが、真面目で大人だよな。

本当に数々の感動があったオリンピックだったよね。
今回のオリンピックにも何人かの金メダル候補がいた。
でも、オリンピック本番で失敗してしまった人も多いよな。
オリンピックには魔物がいるってよく言われるよね。

その魔物って、自分自身の『心』だよな。
メンタルに負けてしまう人って本当に多い。
力、技術、才能だけの問題じゃなく、
メンタルも強くないと良い結果には繋がらないんだ。
能力と運、そして『メンタル=精神力』がすごく大事だってことだ。

サッカーのカズや中田がよく言っていることがある。
『オレ以上に才能や技術がありうまいやつなんて、いっぱいいる。
才能がありうまくても、本番で失敗する人が多いんだ。
オレはメンタルが強いだけなんだ。』

その言葉を聞いて、なるほどそうだなと思い当たることがあるよ。
練習では、とても上手なのに本番で失敗してしまう。
メンタルの影響って大きいよね。

手話でもそうだよ、
普段の会話はOKなのに発表会だと、
緊張してぎこちなく固くなりすぎる人いるよな。
自然に表現するのって、確かに難しいよね。

緊張は必要だという人もいるし、
逆に緊張しすぎて失敗してしまうこともあるし。
いい緊張って、どこからどこまでなのかって微妙だよね。
そこのところの調整って難しいよね。

イチローと松井はタイプが違う。
繊細なイチローは、マスコミが苦手で、
会見やインタビューなどいつも注目され過ぎたことで、
その緊張がプレッシャーに感じるようになってしまった。

それに比べて松井は、マスコミに対する緊張感はない。
何も考えてないというか…
おおざっぱで、神経が太いんだよね。
むしろ松井は、成績が悪いと叩かれるし
良い結果を出せば称賛される世界で勝負することは、
自分の成長につながる。
それも含めてマスコミのおかげだという考え方なんだ。

どっちが良いということではなくて、
基本の性格が違うんだよね。

イチローは、プレッシャーや緊張を受け止め、行くしかない。
戦い続けるしかないんだ。

それは大変であると同時に、
やめたらつまらない。大変さと楽しさは表裏一体であり、
常に戦い続けなければならないんだ。
それがイチローの生きがいでもある。

オレの人生の中で、
手話とサッカーなどつながりなどないって思ってきたけど、
実はあるんだよな。
生活と仕事は、影響するし心に左右されたりする。

仕事と遊びは別。切り替えるんだなんて以前は思っていたけど、
今は違うよ。
つながりがあるって思っている。

生活や遊びの中でも、何も考えずに過ごすのと、
常に何かを考えながら過ごすのとでは、
1日1日の積み重ねで、差がでると思う。
仕事じゃない時でも、常に何かを考え生活していると、
仕事の時にもそれが役立ったりするからね。

そういう日常のひとつひとつの積み重ねで、
昨日より今日の方が向上するんだと思うよ。

何も考えずにボーと過ごすよりも、考える努力をすると、
それが人生の経験値になると思う。
自分にとって絶対に良い方向へ進むよ。

そして心を一定に保つことは、一番難しいよね。

気持ちに波があるのではなく、
いつでも同じに保てたらいいなと思っている。
それには、まずメンタルを強くすることが大事だよね。

能力だけではなく、心を鍛えることが大切なんだという事を、
素晴らしい選手たちの活躍を見て思ったよ。

オレ、もっと磨いていきたいとおもっているよ。

いい講師ではなく、すごい講師と言われるようになりたい。
何事にもぶれない強い心になるために、
これから自分の心を鍛え成長していきたいと思ってる。


ソチオリンピック、素晴らしい感動をありがとう。
選手の皆さんお疲れ様でした。

2014年はオリンピックの他にもあるよね。
そう、サッカーワールドカップ
6月だよね!
日本チームがどこまで行くことが出来るかな。
オレ、本当に楽しみにしてるよ!
ガンバレ!日本代表!!


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