盛彦コラム #18 コミュニケーション力【発表会 2015】

この間、台風が上陸し、気温も少し下がったかなと思ってたのに、
台風が抜けた途端に、
真夏日が続いているよな。

この暑さ、まだまだ続くと思うけど、暑さを吹き飛ばす勢いで、
みんな頑張っていこうな。

発表会もいよいよ間近となり、
生徒さんも、一生懸命練習に励んでるよ。

出席できる人もいれば、欠席の人もいて、まちまちなんだけど、
みんな一生懸命頑張っているよ。

発表会が近づき、緊張してるようで、生徒さんも不安でいっぱいだよな。

オレもそうだよ、同じだよ。
当日に人が見に来てくれるのかの不安もある。

人数に関係なく、みんなで協力して、
一生懸命に何かをやり遂げるということが大切なことだと思ってるよ。

発表会は、出演することが目的じゃなくて、その過程が重要なんだよ。

ある日本人プロサッカーのキーパーの話なんだけど、
彼は5～7カ国語が話せるんだ。

何よりもコミュニケーションが大事だと、彼は言う。

DVDやテレビで、見て聞いて読み取り、独学で学んだ。
サッカーが休みの時にも積極的にみんなと交流したそうだよ。

言葉の壁があっても、自分からコミュニケーションを取ることで、
チームメイトとも、深いつながりを築いたそうだ。

通訳に頼らず、自分から積極的に会話しようとすることで、
気持ちが通じ、相手も協力し理解しようとしてくれる。

顔を見て自分の力で話すことで、お互いの心が開かれるんだよな。

海外遠征の多いビーチバレーの選手も同じことを言っていたよ。
人としてコミュニケーションは、とても大切だと言う。
海外ではもちろんの事だけど、
実は、チームメイトの日本人選手とのコミュニケーションが、
何よりも重要だということ。

同じ日本人同士でも、より深いコミュニケーションをとることは、
本当に難しいことであり、
限られた短い時間の中での、伝え方ってとても重要だ。

考え方の違いや、価値観の違う相手に、

一番伝わる方法は、何かということを考える。

人と深くコミュニケーションをはかるということは、
本当に難しく、言葉選びも重要だからこそ、
伝え方を磨いていくことが大切なんだよな。

つまり、手話も同じことが言えるよな。

単語数だけを増やし覚えれば、コミュニケーションがとれるわけではない。

手話知識や技術、単語だけの問題ではなくて、
相手とどうやったら心が繋がるのか、通じ合えるのか、
コミュニケーションってそういうことだと思うよ。

発表会の練習を、皆で協力することで、手話の学習だけじゃなく、
そこから何かを感じ取ってもらいたい。

グループの皆でコミュニケーションし、相談し、作り上げていく、
そういう勉強は、
こういう場だからこそできるのだと思う。
普段のレッスンでは、得られない勉強だよな。

オレは、チャレンジと試すことによって、
いろいろな解決策の発見に繋がると思っているよ。

チャレンジし、試してみると、
いろんなものが、見えてくる。

それだけで解決できるかどうかではなく、
発見し見つけることによって、
新たな解決策が生まれると思ってる。

勇気を持って、外に一歩飛び出てみると、
発見することがたくさんあるよ。

手話のことだけじゃなくて、

人生についても、きっと何かが見えてくる。

例えば、普段の生活の中、

何も考えずにただ過ごすのではなく、何かを常に考え、
自分の中の自分自身と向き合い、
客観視出来るようになるといいよな。

自分の中のもう一人の自分の声を聞いてみる。
自分を冷静に客観的に見て、
判断することが、大事だよな。

何かを発見することや、
見えてくることは、
手話も人生においても、自分にとって必ず良い経験となるはずだよ。

合同発表会、もう間もなくだよな。

是非楽しんでほしい。
当日、出演する人はもちろんのこと、
家族や友人をはじめ、手話に興味ある人も、
みんなに是非見に来てもらいたい。

みんなの力があれば、もっといろいろなことにチャレンジできるし、
たくさんの人が見にきてくれたら、
生徒さんも嬉しいし、励みになるよ。

みんなの応援、そして力を貸して欲しい。よろしくな。

今、発表会本番に向けて生徒さんも一生懸命頑張っているから、
優しく暖かい目で応援してあげてな。

この発表会は、単なる遊びや祭で終わるだけじゃなくて、
ここから何かを感じとってほしい。

人として、成長する何かのきっかけとなってくれたらいいな…と、
そんな想いでいるよ。

これからもオレ、挑戦し続けたいと思っている。

思い出に残るような素晴らしい発表会にしような！

応援してるよ。

　　　　　　　　　　　　　　2015年夏花井盛彦