花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

手話レッスン #8

最近のレッスンの大事なポイント「地図、方向について」

駅構内を説明する時ってあるよね。
聴者は「左に」とか「右へ」という「左・右」の単語にこだわる傾向がある。

また、「バス/広場」だけじゃ、具体的じゃなくわかりにくい。
それどこ?曖昧だよ。

例えば、改札口をぬけそのまま進んでいくのを手の動きで、表現。

見える(右方向を見ながら)階段(下っていく動きで階段を表現)
その階段は通り越し進み、売店の前を左方向へUターンするように進んでいく。

単語にこだわらず空間とイメージで表現している。

「右」や「左」という単語には、
こだわらず手の動きだけで、右へ行くのか、左へ行くのか表現する。
途中、右手には階段があり、左方向へ進む途中には売店がある。

その表現についても、歩いている人物を起点とし、
その人物から見てどの方向に何があるか、
という表現をすることで、イメージが伝わりやすくなる。

改札/右/左   では、曖昧だし、
駅の右方向と左方向が、対称とは限らないよな。
右方向は直進、左方向は曲がっているかもしれないので、
ハッキリと表現しよう。

また、距離についても、
「階段/近い・遠い」という単語ではなく、
歩く動きから遠いのか近いのかを表現してほしい。

手の表現だけで距離感を表すことができ、その方がイメージが伝わる。

階段の長さも、短い階段なのか長い階段なのかで、動きの表現がかわるよな。

ただ、「階段おりる」だけではなく、
その中、動作から距離などの情報も含め、
具体的に表現することが出来るんだよ。

左へ進む表現をすると、
手と体だけがどんどん左へ左へといってしまう(笑)。

左へ曲がった段階で、
今度は正面にアングルを切り替えなくてはならない。

つまり左へ曲がったら、
今度は進む方向を自分の正面に切り替えることが大事だよ。

バスターミナルについても、「バス/広場」で説明が終りではなく、
バスが連なり停まっている様子や、
方向、距離、高さなどを含めて手話とCLで
ハッキリと情報を伝えるということが、大切なんだ。

イメージが具体的に伝われば、地図を想像しやすく、
実際にそこに行った時に、イメージと結びつきやすい。

イメージは手話にとって、本当に大切なことだから、
単語にこだわらずに、これからもイメージ表現を磨いていこうな。


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