花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

手話レッスン #25

最近のレッスンの大事なポイントについて。

聴者に多く見られる手話表現として、
語句や文章をつなげる接続詞の表現がある。

でも/だけど/しかし…などの逆接や、
だから/それで/で…などの順接の他にも、
立場/~として/~のように/~の時…など文章をつなげる表現をよくする。

このような手話表現は封印し、別の表現を考えてみよう。

了解!その単語を表現しなければ、いいんでしょ?
最近は接続詞表現を外してるから、良くなってきてるでしょ?

…いやいや、そういう事ではないんだよな。

単純にその単語を外し使わなければ良いってことではないんだよ。
つまり言いたいのは、文法の問題だってこと。

接続詞などの表現を外しただけでは、文法は変わってないんだ。

表現してないだけで、
文法の組立て自体がそのまま変わってなければ、
接続詞を使ってることと同じなんだよ。

外しただけでは、文法や表現方法は変わってないってことだ。
接続詞単語の省き方、外したのちどう表現するかが、
実は大切なんだよ。

他にも、使う/いる/ある/ない…なども、
表現方法をもっと考え工夫するべき手話なんだ。

自然な手話表現とは、
日本語単語を並べて日本語の文法で表現するのではなく、
イメージをどのように表現するかが大切なんだ。

例えば物語とか昔話を、
だから、でも、それで、~の時…などという日本語の接続詞を使った表現と、
そういったいっさいの日本語文法的な単語を使わない表現とで、
どちらがより自然に見えるかを比べてもらった。
なるほど、後者だと生徒さんも納得。

接続詞とは、語句や文章をつなげるために使うものあり、
それを使うことは日本語に寄った手話構成となり、
自然な手話とは違うということを理解して欲しい。

ただ単に、接続詞表現を外せば良いという単純なことではなくて、
文法構成自体を、変えなくてはならないってことだよ。

昔話などをテーマに、
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