花井盛彦の日記

HANAIプロダクション・NA花井盛彦手話教室 代表 手話アーティスト

手話レッスン #10

最近のレッスンの大事なポイントについて。

レッスンの中で、「ロープ」「列」の表現があった。

この表現の場合、日本語単語にこだわってはいけない。

「ロープ(縄)」や「列」も、その状態によって表現は様々だよな。

例えば、ロープと言っても、
綱引きの時のロープ(縄)もあれば、
また腰に結びつける場合もあるし、車を牽引する状況もある。

ロープ(綱)は、それを使う状況によって表現が変化するものだ。

つまり「ロープ、紐」はその形状だけを表す単語を覚えればいいというものではなく、
結んだり、引っ張ったりするその状況に応じた「ロープ(紐)」の表現をしなければならない
ということなんだよ。

ひとつの単語を覚えるのではなく、
その状態をイメージで伝えることが大切なんだ。

何に結ぶか、何に使うかでロープの状態は変わるよな。
一つ一つのロープの状態に合わせた伝わる表現をしよう。


「列」についても同じで、列の状態はそれぞれだよな。

つまり1列と2列では、表現も変わるし、
大勢が整列している状態ならそのようにそのままにイメージ表現しなくてはならない。

「列」という単語で覚えるのではなく、
それぞれの状態に合わせた表現をすることが大事だよ。

例えば、
実際は大勢が整列している状態なのに「列」を1列に並んだ表現にしてしまうと、
相手はその表現通りに、そこは1列に並んでると思い込んでしまう。

つまり、実際そのままのイメージ通りに伝えないと、
相手には間違った情報として伝わってしまう。

そこには情報のズレが生じるよな。

どういう状態の列になっているのか、
手話は見たままそのままの「イメージの共有」というのがすごく大事な事だよ。


その状況のまま、見たままのイメージを表現できるようトレーニングしていこうな。

とても重要なポイントだよ。

お疲れさん。


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